nodenvは、Node.jsのバージョンを簡単に管理できるツールです。複数のプロジェクトで異なるバージョンのNode.jsを使用する場合や、特定のバージョンを試したい場合に非常に便利です。このガイドでは、nodenvをインストールし、使用する方法について詳しく説明します。
#1. nodenvのインストール
Homebrewを使ったインストール(macOS)
macOSを使用している場合、Homebrewを使って簡単にnodenvをインストールできます。
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Homebrewがインストールされていることを確認します。Homebrewのインストール方法については、Homebrewの公式サイトを参照してください。
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ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してnodenvをインストールします。
brew update brew install nodenv
Linuxの場合
Linuxでは、Gitを使用してnodenvを手動でインストールする必要があります。
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必要な依存パッケージをインストールします。
sudo apt-get update sudo apt-get install -y git build-essential curl
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nodenvをクローンしてインストールします。
git clone <https://github.com/nodenv/nodenv.git> ~/.nodenv cd ~/.nodenv && src/configure && make -C src
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nodenvのパスを設定します。
echo 'export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc echo 'eval "$(nodenv init -)"' >> ~/.bashrc exec $SHELL
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node-buildプラグインをインストールします。
mkdir -p "$(nodenv root)/plugins" git clone <https://github.com/nodenv/node-build.git> "$(nodenv root)/plugins/node-build"
#2. nodenvの設定
nodenvをインストールした後、シェルの初期化スクリプトに以下の設定を追加する必要があります。これにより、シェルが起動するたびにnodenvが自動的に初期化されます。
bashを使用している場合
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.bashrc
または.bash_profile
ファイルに以下の行を追加します。export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH" eval "$(nodenv init -)"
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設定を反映するためにシェルを再起動するか、以下のコマンドを実行します。
source ~/.bashrc
zshを使用している場合
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.zshrc
ファイルに以下の行を追加します。export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH" eval "$(nodenv init -)"
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設定を反映するためにシェルを再起動するか、以下のコマンドを実行します。
source ~/.zshrc
#3. Node.jsのインストールとバージョン切り替え
nodenvを使用して、特定のバージョンのNode.jsをインストールし、プロジェクトごとにバージョンを切り替えることができます。
Node.jsのインストール
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使用可能なNode.jsのバージョンを確認します。
nodenv install -l
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特定のバージョンをインストールします(例としてバージョン16.3.0をインストール)。
nodenv install 16.3.0
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インストールしたバージョンを使用するように設定します。
nodenv global 16.3.0
プロジェクトごとのバージョン設定
特定のプロジェクトディレクトリで異なるNode.jsのバージョンを使用する場合、以下の手順を行います。
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プロジェクトディレクトリに移動します。
cd /path/to/your/project
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使用するNode.jsのバージョンを設定します。
nodenv local 14.17.0
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設定を確認します。
nodenv version
#4. nodenvの基本的なコマンド
nodenvの基本的なコマンドをいくつか紹介します。
nodenv install <version>
指定したバージョンのNode.jsをインストールします。nodenv uninstall <version>
指定したバージョンのNode.jsをアンインストールします。nodenv versions
インストールされているすべてのNode.jsバージョンを表示します。nodenv global <version>
グローバルで使用するNode.jsのバージョンを設定します。nodenv local <version>
カレントディレクトリで使用するNode.jsのバージョンを設定します。nodenv version
現在使用しているNode.jsのバージョンを表示します。
これで、nodenvを使ってNode.jsを管理する方法の基本的な知識が身につきました。nodenvを活用して、プロジェクトごとに適切なNode.jsのバージョンを簡単に切り替えられるようにしましょう。